えふえふ交通のブログ

京都のバスと、鉄道と。

【裏技】楽チンに京都駅から清水寺・祇園に行く方法

こんにちは。

京都市在住のWebライター・えふえふと申します。

 

新型コロナウイルスの蔓延が収束しつつあり、

京都市内は観光客で賑わいを見せており、

その様子はコロナ前と変わらないと言っても過言ではないです。

京都市内を走る電車やバスは平日・土休日問わず

混雑していることが増えたように感じます。

むしろコロナ禍で運行本数を減らしたままなので、

コロナ前よりも混雑がひどいのではと感じることさえあります。

 

特に混雑が目立つのは

京都駅から東山エリア(清水寺祇園方面)へ向かう路線バス。

東山エリアは鉄道からのアクセスがあまり良くない分、

市バスなどの路線バスで訪れる観光客の割合が多いです。

京都駅から清水寺祇園方面へ向かう場合、

市バスの86・206号系統で向かえば

(理論上は)30分ほどで到着することができます。

 

 

 

しかし、いざ京都駅のバス乗り場へ向かうと

待ち受けているのは長蛇の列…。

 

 

 

これではバスに乗るまでかなりの時間を待たされることになります。

そして仮に乗れたとしても、

満員のバスに押し込められながら

小一時間すし詰め地獄を強いられます。

これではせっかくの京都観光も台無し…

 

そこで、京都生まれ京都育ち、

乗り物オタクで京都の交通事情には詳しいえふえふ

(ついでに元ホテルマン!)

京都駅から東山エリア(清水寺祇園方面)に楽チンで移動できる

裏技をお教えします!!

東山エリア(清水寺祇園方面)に訪問予定の方は

ぜひ参考にしてみて下さい。

 

 

東福寺経由ルート

【京都駅】>JR奈良線>【東福寺駅】>市バス202・207号系統>【東山エリア】

所要時間:約30分

乗り換え回数:1回

運賃:380円

 

最もオススメしたい方法は東福寺駅を経由するルートです。

京都駅からJR奈良線で一駅隣の東福寺駅まで移動します。

そこから徒歩で市バスの停留所を目指し、

そこから202・207号系統に乗り、

東山方面へ向かいます。

 

オススメする理由としては、

①乗り換えする手間はあるが、所要時間はほぼ変わらない

②202・207号系統は本数が多いわりに混雑していない

の二つが挙げられます。

乗り換える手間はありますが

混雑に巻き込まれないだけいいルートです。

 

 

②地下鉄経由ルート

【京都駅】>地下鉄烏丸線>【烏丸御池駅】>地下鉄東西線>【東山駅】>徒歩>【東山エリア】

所要時間:約25~45分

乗り換え:1~2回

運賃:260~490円(全区間で地下鉄・バス一日券利用可)

 

もう一つオススメするルートは

地下鉄で東山駅を経由するルートです。

京都駅から烏丸線に乗っていただき

3駅先の烏丸御池東西線に乗り換え、

さらに3駅先の東山駅で降りていただきます。

そこから祇園までは歩いて10分ほどで着きます。

清水寺へ向かう場合はさらに15分ほどかかりますので、

東山駅から市バス202・206号系統に乗っていただく方が良いかと思います。)

こちらも乗り換えの手間はかかりますが、

京都駅から東山エリアへ直接向かうバスよりかは

地下鉄の方が楽に移動することができます。

特に八坂神社や祇園界隈へ行く場合は

こちらのルートのほうが早いかもしれません。

また、地下鉄・バス一日券(大人1,100円)を持っている場合は

こちらを利用して頂けますので、

その意味でも便利かと思います。

 

 

【おまけ】キャリーサービスを使って、手ぶらで観光しよう!

 

最後に元ホテルマンとしてお教えしたいサービスがございます。

それがキャリーサービスです。

こちらのサービスがどういうものかというと、

京都駅から提携先の宿泊施設まで当日中に荷物を運んでくれるサービスです。

8~14時の間に荷物を預けると17時以降に宿で荷物を受け取ることができます。

キャリーサービスを利用すれば、

スーツケースなどの大きな荷物を持つことなく観光地を巡ることができますし、

コインロッカーにわざわざ荷物を取りに行く手間も省くことができます。

料金は荷物1個あたり1,000円

コインロッカーより少しお値段が高いくらいで、

お手軽さを考えればとてもリーズナブルなお値段です。

もちろん宿泊施設から京都駅に荷物を送ることもできます!

京都駅での荷物預かり・受け取り場所や提携する宿泊施設については

キャリーサービスの公式サイトをご確認ください。

 

kyoto.handsfree-japan.com

 

 

以上、楽チンに京都駅から東山エリア(清水寺祇園方面に)行く方法でした。

いかがでしたでしょうか?

ぜひこの情報を活用して快適な京都旅行をお楽しみ下さい!!

えふえふでした。

 

えふえふ(Twitter本垢@efuefu24_ff

えふえふ交通(乗り物垢)@MidnightExp24D

京都市バス全車両リスト 2023(R5)年度版

 

こちらのページでは、京都市バスの全車両リストを

スプレッドシートで公開しております。

誤植がございましたら、

コメントまたは管理人Twitterまでお知らせください。

 

こちらからどうぞ(最終更新日:2023.10.24)

 

[更新履歴]

2023.04.01 2023(R5)年度版公開

2023.04.02 ラッピング車を更新

2023.05.15 ラッピング車を更新

2023.09.03 ラッピング車を更新

2023.10.05 ラッピング車を更新

      項目「荷物スペース」を追加

2023.10.07 誤植を修正

2023.10.24 ラッピング車を更新

京都市バス全車両リスト 2022(R4)年度版

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こちらのページでは、京都市バスの全車両リストをExcelで公開しております。

下記のリンクをクリックすると、Google Driveへアクセスします。

誤植がございましたら、

コメントまたは管理人Twitterまでお知らせください。

 

ダウンロードはこちら(2023.01.15 更新)

 

[更新履歴]

2022.04.06 2022年度版公開。

2022.05.06 ラッピング車を更新。

2022.05.25 誤植を修正。

2022.05.30 誤植を修正。

2022.09.26 ラッピング車を更新。

2022.12.22 ラッピング車を更新。

2023.01.15 ラッピング車を更新。

京都市バスの今年度の除籍車両を予想してみた

去る10月4日、京都市バスの2021(R3)年度の新車の落札業者が決定しました。いずれもノンステップバスで、大型その1(21台)と中型(16台)をいすゞが、大型その2(5台)を三菱ふそうが落札しました。

 

新車の導入に伴い除籍となる車両の数については現時点で不明ですが、昨年に続いてコロナ禍による利用客数の減少が続いていることから、新車と同数あるいはそれ以上の台数が除籍になることが予想されます。

 

例年の傾向や現時点で判明している情報を元に、除籍台数は新車と同数と仮定して除籍車両を予想してみました。

 

※あくまで個人的な予想です。実際の車両動向と異なりましても、一切の責任は取れません。参考程度に読んでいただけますと幸いです。

 

続きを読む

京都市バス 代走運用(2021年3月改正)

■5号系統(錦林京都代走)

 

京都2300→修道2343

 

 

■6号系統(西賀茂代走)

 

佛大1430→四大1452[平日]

佛大1606→四大1628[平日]

 

 

■17号系統(九条分所代走)

 

京都0546→錦林0617-20→京都0652

錦林2256→京都2329

 

 

■55号系統(九条代走)

 

四烏0637→立命0704

 

 

■71号系統(梅津代走)

 

外大0622→八条0650

 

 

■75号系統(梅津JR代走)

 

太天1022→山中1037[平日]

太天1125→山中1140[土休日]

太天1130→山中1145[平日]

太天1322→山中1337[平日]

 

 

■93号系統(錦林京都代走)

 

錦林0610→嵐山0654→錦林0736[平日]

(錦林0610→嵐山0653→錦林0735[土休日] *嵐山方面で経路変更)

錦林0620→嵐山0704→錦林0748[平日]

錦林0630→嵐山0714→錦林0759[平日]

 

 

■北1号系統(西賀茂代走)

 

北バ2325→玄下2340

 

 

■203号系統(梅津代走)

 

【甲】

 

西四0535→錦林0609

西四0626→錦林0700[平日]

 

 

■205号系統(烏丸代走)

 

【甲】

 

北バ0530→西四0554→京都0613-19→四河0631→北バ0651[平日]

(北バ0530→西四0554→京都0613-15→四河0627→北バ0647[土休日])

北バ0545→西四0609→京都0628

 

北バ1603→西四1631→京都1656

北バ1633→西四1701→京都1726

 

京都2310→四河2322→北B2343

 

【乙】

 

北バ0540→四河0601→京都0612

 

京都2300→西四2319→北バ2345

 

 

■205号系統(錦林京都代走)

 

【甲】

 

わら0857→京都0937[平日]

 

【乙】

 

河三2255→京都2309-20→西四2339→烏北0005

 

 

■205号系統(梅津代走)

 

【甲】

わら1014→京都1054[平日]

 

 

■205号系統(梅津JR代走)

 

【甲】

 

京都2205→四河2217→北バ2238→西四2302→京都2321

京都2240→四河2252→北バ2313→西四2337

京都2255→四河2307→北バ2328→西四2352

 

【乙】

 

京都2201→西四2220→北バ2246→四河2308→京都2319

京都2221→西四2240→北バ2306→四河2328

京都2236→西四2255→北バ2321→四河2343

 

 

■205号系統(洛西近鉄代走)

 

【甲】

 

京都2135→四河2147→北バ2208→西四2232→京都2251

 

【乙】

 

京都2121→西四2140→北バ2206→四河2228→京都2239

 

 

■205号系統(横大路阪急代走)

 

【乙】

 

河三2135→京都2149

河三2215→京都2229

 

 

■206号系統(梅津JR代走)

 

【甲】

 

京都2152→祇園2208→北バ2236→四大2302→京都2315

 

【乙】

 

京都2156→四大2208→北バ2236→祇園2302→京都2318

 

 

■206号系統(九条代走)

 

【甲】

 

京都0531→祇園0546→北バ0611

 

京都2230→祇園2246→北バ2312→四大2338→京都2351

 

【乙】

 

京都0536→四大0548→北バ0616

京都0600→四大0612→北バ0640

 

京都2227→四大2239→北バ2307→祇園2333→京都2349

京都市バス全車両リスト 2021(R3)年度版

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こちらのページでは、京都市バスの全車両リストをExcelで公開しております。

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ダウンロードはこちら(2022.01.17 修正)

 

[更新履歴]

2021.04.06 2021年度版公開。同日微修正

2021.04.07 方向幕・整理券車等の修正

2021.04.13 ラッピング車を更新

2021.06.11 ラッピング車を更新

2021.07.18 ラッピング車を更新

2021.08.25 ラッピング車を更新、「前乗り対応」「乗継券発行機」の項目を追加

2021.09.16 ラッピング車を更新

2021.09.23 ラッピング車を更新、誤植を修正

2021.11.07 ラッピング車を更新、座席低減車両の項目を追加

2021.12.23 ラッピング車・整理券車の更新

2022.01.17 ラッピング車・整理券車の更新

京都市バスのリフト付きバス「ふれあい号」の歴史(2020/05/22 加筆・修正)

(この記事は、2015/07/18に投稿したものを2020/05/22に加筆・修正したものです。)
 
 
 こんにちは。予告しておりました通りこの度研究記事を公開する運びとなりました。大学のほうが忙しくて暫くこちらのほうの手がまわらなかったのですが、落ち着きましたのでやっとこさ書き上げました。(そうこうしてるうちに地元ネタもピックアップしたくなりましたが…笑)
 
 そんなわけで研究記事第一弾はタイトルの通り、京都市バスのリフト付きバス「ふれあい号」の変遷』です。「ふれあい号」京都市バスに導入された車いす用電動リフトを搭載した車両に付けられた愛称で、1991~1998年度にかけて21台が導入されました。ふれあい号の導入により車いすを使用したままバスに乗車することが可能になり、市内交通のバリアフリー促進に大きく貢献しました。ふれあい号は京都市バスの同時期に導入された車両といくつか異なる特徴があり、京都市バスの中でもネタな部類に入るのではないでしょうか。そんなふれあい号の歴史をまとめたいと思います。
 

 なお今回の記事の執筆にあたりC61-200さんのブログより許可を頂きまして写真を転載させて頂きました。また同ブログおよび一都物語さんのサイトを参照させて頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。

 

 

■ふれあい号の特徴

 
イメージ 1
イメージ 2
ふれあい号の一例(6412号車) ※2枚ともC61-200さんの写真を借用
 
 ふれあい号の一番の特徴は、まず車いす用電動リフトが装備されている点です。電動リフトは前扉に搭載されており、その関係で前扉は折戸ではなくグライドスライドドアが採用されています。また京都市バスはフロント助手席側にセーフティーウィンドウ(視野拡大窓)を設置するのが通常ですが、電動リフトと干渉するためかふれあい号車両にはセーフティウィンドウが省略されています。ちなみにリフトでの乗車するイメージが京都市のホームページにありましたのでこちらをご参照ください。
 さらに車いすでの乗車が可能である旨を知らせるため、車両の前後に車いすマークのヘッドマークを掲げて運用されていました。加えてふれあい号が充当される便が分かるようふれあい号は固定運用が組まれており、時刻表にも充当便の時刻に△印が表記されていました。
 
 
■「ふれあい号」導入の歴史
 
ふれあい号は1991年度に2台が初めて導入され、続く92年度に1台、93年度から98年度までは毎年度3台ずつ導入されました。96年度まではツーステップ車が投入されましたが、97年度以降はワンステップバスとなりました。以下各年度ごとに紹介していきます。
 
○1991年度
イメージ 3
 29号系統で運用される5525号車(写真はC61-200さんのものを借用)
 
車番 55245525号車(2台)
型式 三菱 U-MP618K改
車体 西工58MC B-II
配置 洛西営業所(29西5号系統)
 
京都市バス初のリフト付きバスとして導入された2台。三菱ふそうエアロスターに西工58MCボディを架装していますが、前述のとおりセーフティーウィンドウがないため、京都市バスでは標準のB-I型(前窓下部が水平)ではなくB-II型(前窓下部の助手席側が低い)が採用されています。洛西営業所に配置され、29西5西5号系統に運用されました。運用当初はふれあい号の予備車がなかったため、車両整備などで運用できない場合は一般車両が代走しており、車椅子の乗客に対してやむなく乗車を断ることもあったとか。翌年以降度は予備車が確保され、この問題は解消されました。
 
○1992年度
イメージ 4
 29号系統で運用される5683号車(写真はC61-200さんのものを借用)
 
車番 5683号車(1台)
型式 三菱 U-MP618K改
車体 西工58MC B-II
配置 洛西営業所(29西5号系統)
 
92年度は前年度車の予備車を確保するため、洛西営業所に1台が配置されました。前年度車とほぼ同じ仕様ですが、シフトチェンジがロッドシフトからフィンガーコントロールシフトに変更されました。前年度車と同じく29西5号系統で運用され、5683号車の導入により洛西営業所のふれあい号は3台体制の2運用・予備1台となりました。なお、予備の1台が固定運用以外の他系統で運転されることもあったそうです。93年度からはこのスタイルが定着して3台ずつ導入されるようになりました。
 
○1993年度
イメージ 5
12号系統で運用される5939号車(写真はC61-200さんのものを借用)
 
車番 59385940号車(3台)
型式 日野 U-HU2MLAA改
車体 日野 ブルーリボンHU
配置 西賀茂営業所(1215号系統)
 
93年度は前述の通り3台が導入されました。日野ブルーリボンの純正ボディでの投入で、西工ボディ以外で導入されたリフト車は93年度車のこの3台のみです。西賀茂営業所に配置され、1215号系統で運用されました。
 
○1994年度
イメージ 6
78号系統で運用される6122号車(写真はC61-200さんのものを借用)
 
車番 61226124号車(3台)
型式 いすゞ U-LV224K
車体 西工58MC B-II型
配置 五条営業所(78号系統)

1994年度は五条営業所に3台が配置されました。初めてのいすゞ車となり、車体は再び西工58MCとなりました。横大路営業所に配置され78号系統で運用されました。
 
○1995年度
イメージ 7
91号系統で運用される6305号車(写真はC61-200さんのものを借用)

車番 63046306号車(3台)
型式 いすゞ KC-LV280L
車体 西工58MC B-II型
配置 梅津営業所(31号系統

95年度は前年度に引き続きいすゞ+58MCで投入されましたが、U代からKC代となり型式が変更されています。内装も他の95年度導入車と同様、シートモケットのデザインや座席配置などが変更されています。梅津営業所に配置され、31号系統で運用されました。
 
〇1996年度
イメージ 8
 205号系統で運用される6412号車(写真は再掲)
 
車番 64126414号車(3台)
型式 いすゞ KC-LV280L
車体 西工58MC B-II型
配置 九条営業所(205号系統)
 
1996年度は前年度に続きいすゞ+西工58MCとなりましたが、96年度よりアイドリングストップ機構が標準装備となり、車体後部に「アイドリングストップバス」との表記がされています。九条営業所に配置され、リフト車では初めて循環系統の205号系統で運用されました。なおこの年度がツーステップ車として最後のリフト車の導入となりました。
 
 〇1997年度
イメージ 9
18号系統で運用される6516号車(写真はC61-200さんから借用)
 
車体 65146516号車(3台)
型式 三菱 KC-MP717K改
車体 西工96MC B-II型
配置 横大路営業所(18号系統)
 
97年度は5年ぶりの三菱車の導入となりましたが、初めてのワンステップバスとなり、また96MCボディを初めて採用しました。なお58MC時代と同様に車体はB-II型が採用されています。横大路営業所に配置され18号系統で運用されました。
 
○1998年度
イメージ 10
65号系統で運用される6667号車
 
車番 66676669号車(3台)
型式 日デ KC-UA460HAN改
車体 西工96MC B-II型
配置 烏丸営業所(3165号系統)
 
98年度は初の日デ車の導入となりました。車体は前年度と同様96MCのワンステップバス。烏丸営業所に配置され、3165号系統で運用されました。これにより京都市バスの全営業所(旧醍醐営業所および錦林出張所は含まず)でふれあい号が配置されました。しかし、ノンステップ車の量産化により、この年度をもってリフト車の導入が最後となりました。
 
 
■「ふれあい号」の変遷と終わり
 
 ふれあい号最後の3台が導入された1998年度から、ダイヤ改正での系統移管・車両転属の動きが見られるようになりました。また2006年度以降は車体の老朽化に伴い引退する車両も出てきました。そして2011年3月、公式のアナウンスがされることもなく「ふれあい号」の愛称はひっそりと消えました。
 

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上表:ふれあい号の歴史
車番は導入された年度の列に表記しています。
・系統移管・車両転属・廃車は年度終わりに行われるのが通例ですが、
 見やすくするため大まかに年度ごとで区切っています。
(例:01年3月に梅津から洛西に転属→01年度は梅津、02年度は洛西
 
 ふれあい号の歴史を表にすると上のようになります。一度も転属していない車両もあれば、コロコロと転属している車両もあります。ダイヤ改正ごとに車両・系統の変化について解説していきます。
 
 
○1999年3月 ダイヤ改正

 梅津営業所が担当していた31号系統が烏丸営業所に移管されました。また、31号系統は経路変更が行われ、65号系統との連結運行が開始されました。改正後の3165号系統のふれあい号ダイヤには、同年に烏丸営業所に新製導入された66676669号車が運用されました。一方改正前まで31号系統で運用されていた梅津営業所の63046306号車は、新たに91号系統で運用されるようになりました。
 
追加 65号系統(烏丸)※31号系統と連結運行
   91号系統(梅津)
移管 31号系統(梅津→烏丸) ※65号系統と連結運行
 
新製 66676669号車(烏丸)
 
 
○2000年3月 ダイヤ改正
 
 横大路営業所の一部系統が阪急バスに委託運行され、18号系統も阪急バス(以下:横大路阪急)に運行が委託されました。それに伴い65146516号車も横大路阪急の配置となりました。
 
移管 18号系統(横大路→横大路阪急)
 
転属 65146516号車(横大路→横大路阪急)
 
 
○2001年3月 ダイヤ改正
 
 91号系統が梅津営業所から洛西営業所に移管され、合わせて63046306号車も梅津から洛西に転属しました。洛西のふれあい号は6台体制となり、2991西5の3系統を担当するようになりました。
 
移管 91号系統(梅津→洛西)

転属 63046306号車(梅津→洛西)
 
 
○2003年1月~3月 五条営業所の廃止とダイヤ改正
 
 2003年1月をもって五条営業所が廃止となったため、78号系統は五条営業所から梅津営業所に移管されました。さらに同年3月のダイヤ改正で、78号系統は横大路営業所に移管され、京阪バスによる委託運行(以下:横大路京阪)となりました。78号系統の動きと同様に、61226124号車も1月に梅津へ、3月に横大路京阪へと転属しました。
 
移管 78号系統(五条→梅津→横大路京阪)
 
転属 61226124号車 (五条→梅津→横大路京阪)
 
 
〇2004年3月 ダイヤ改正
 
 洛西営業所が阪急バスおよび近鉄バスに民間委託化され、ダイヤ改正後は91号系統が阪急バス(以下:洛西阪急)、29西5号系統が近鉄バス(以下:洛西近鉄)に運行を委託されました。それに伴い、552463046305号車の3台が洛西阪急に、552556836306号車の3台が洛西阪急の配置となりました。
 
移管 91号系統(洛西→洛西阪急)
   29西5号系統(洛西→洛西近鉄
 
転属 552463046305(洛西→洛西阪急
   552556836306(洛西→洛西近鉄
 
 
○2005年3月 ダイヤ改正
 
 3165号系統が烏丸営業所から九条営業所に移管され、京阪バス(以下:九条京阪)に運行が委託されました。合わせて66676669号車の3台も烏丸から九条京阪に転属しました。これによって烏丸営業所のふれあい号の運用が消滅しました。
 
移管 3165号系統(烏丸→九条京阪)
 
転属 66676669号車(烏丸→九条京阪)
 
 
○2007年3月 ダイヤ改正
 
 この年のダイヤ改正はふれあい号にとってかなり大きな動きのあるダイヤ改正となりました。大きく分けると①洛西営業所内での動き②西賀茂・梅津・九条の3営業所にまたがる動きの二つに分けられます。
 
①洛西営業所内での動き
 
 車両の老朽化に伴い、1991・1992年度に導入され洛西阪急・洛西近鉄に配置されていた552455255683号車が廃車となりました。また、洛西近鉄6306号車が洛西阪急に転属し、95年度導入の63046306号車の3台が洛西阪急に集約配置となりました。さらに洛西管内でふれあい号の配置が減った影響からか、63046306号車の「ふれあい号」ヘッドマーク掲示が取り止められ、また2991西5号系統の時刻表の△印の注釈が「リフト付バスまたはノンステップバスで運行」からバリアフリー車両で運行」に変更されました。すなわち事実上洛西管内からふれあい号が廃止され、63046306号車の車いすリフトも使用停止になったと見られます。このダイヤ改正以降この3台はリフト非装備のツーステップ車と同様に運用されることとなりました。
 
イメージ 12
ふれあい号ヘッドマーク撤去後の6306号車(写真はC61-200さんのものを借用)
 
②西賀茂・梅津・九条の3営業所にまたがる動き

 京都市バスの民間バス会社への運行委託拡大に伴い、西賀茂営業所が担当する12号系統が梅津営業所に移管され京阪バス(以下:梅津京阪)に委託、15号系統は九条京阪に移管となりました。一方九条京阪が担当していた3165号系統は西賀茂営業所に移管され京都バス(以下:西賀茂京都)に運行を委託されました。これらの系統移管に合わせて車両の転属が行われ、西賀茂・九条京阪に3台ずつ計6台配置されていたふれあい号は、西賀茂京都・梅津京阪・九条京阪に2台ずつの配置となりました。なお従来はふれあい号3台を2運用・予備1台で回す方式でしたが、ダイヤ改正以降はふれあい号2台を2運用で回し、ふれあい号の代走はノンステップバスが行うようになりました。
 
移管 12号系統 (西賀茂→梅津京阪)
   15号系統 (西賀茂→九条京阪)
   3165号系統(九条京阪→西賀茂京都)
 
転属 5938号車(西賀茂→西賀茂京都)
   59395940号車(西賀茂→梅津京阪)
   6667号車(九条京阪→西賀茂京都)
廃車 5524(洛西阪急)
   55255683(洛西近鉄
 
 
[参考]07年3月のダイヤ改正後のふれあい号の運行形態
      配置車両      担当系統
西賀茂京都 59386667     3165
梅津京阪  59395940     12
九条    641264136414   205
九条京阪  66686669     15
洛西阪急  630463056306   
横大路阪急 651465156516   18
横大路京阪 612261236124   78
 
※ふれあい号としての運行は終了
 
 
○2009年3月 ダイヤ改正
 
 車両の老朽化に伴い93年度・94年度に導入された59385940号車と61226124号車の6台が廃車となりました。これに伴い12号系統(梅津京阪)・78号系統(横大路京阪)のふれあい号の運行が終了し、洛西のふれあい号廃止時と同様に時刻表の△印の注釈変更が行われました・また3165号系統のふれあい号の運行は6667号車の一台のみで行われるようになりました。
 
廃車 5938号車(西賀茂京都)
   59395940号車(梅津京阪)
   61226124号車(横大路京阪)
 
[参考]09年3月のダイヤ改正後のふれあい号の運行形態
 
      配置車両      担当系統
西賀茂京都 6667         3165
九条    641264136414 205
九条京阪  66686669     15
洛西阪急  630463056306 
横大路阪急 651465156516 18
 
※ふれあい号としての運行は終了
 
 
○2011年3月 ダイヤ改正(ふれあい号の運行終了)
 
 この年のダイヤ改正で、ふれあい号のとして運行されてきたリフト車全車を対象に、「ふれあい号」ヘッドマークの撤去およびリフトの使用停止が行われ、ふれあい号としての運行が完全に終了しました。ノンステップバスの普及が進んだことや、ノンステップバスのスロープと比べてリフト車の電動リフトの取り扱いが複雑だったことなどが考えられます。なお、ふれあい号廃止以降も時刻表の△印は残されており、注釈には「バリアフリー車両で運行」との表記に変更されています。また車両の転属の動きも出ております。
 
転属 63046306号車(洛西阪急→洛西近鉄
   66686669号車(九条京阪→梅津京阪)
 
 
■「ふれあい号」のその後…
 
 2011年3月のダイヤ改正で「ふれあい号」の運行が終了してしまいましたが、それ以降もリフト車は一般車両(ツーステップ車またはワンステップ車、あるいは「非」バリアフリー車両としてとでもいえますかね?)として運用され始めました。しかし、車両の老朽化に伴い2017年までに全ての車両が引退しました。本項では、2011年3月以降の運用についてまとめました。
 
 
○1995年度車 6304~6306号車

63046306は2007年3月からすでに「ふれあい号」としての運行は終了していましたが、2011年3月のダイヤ改正で洛西阪急から洛西近鉄に転属し、洛西エリアを中心に運用されていました。しかし、2014年1月に老朽化のため3台とも廃車となりました。
 
 
○1996年度車 6412~6414号車
 
 64126414ダイヤ改正以降も九条直営に留まり続けましたが、固定運用がなくなったのをきっかけに快速202快速205号系統の季節便(立命館大の休校日運休)に集中的に運用されるようになりました。その後は、205号系統を中心とした運用に変わっています。しかし、2017年のダイヤ改正前に3台とも廃車となりました。
 
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 快速205号系統に充当される6412号車
 
 
○1997年度車 6514~6516号車
 
 65146516は11年のダイヤ改正後も横大路阪急に留まっておりますが、固定運用は解除されており、1318号系統を中心に横大路阪急の各系統に充当されるようになりました。2017年のダイヤ改正前に廃車となりました。
 
イメージ 14
 18号系統での運用を終え待機中の6515号車
 
 
○1998年度車 6667~6669号車
 
 6667号車は11年のダイヤ改正後も引き続き西賀茂京都に配置となりましたが、3165号系統の固定運用が解消されてからは、多区間装備のツーステップ車と同様に運用されることが多くなり、、45臨206号系統などに充当されていました。しかし2014年3月のダイヤ改正で西賀茂京都から洛西近鉄に転属しました。それ以降は洛西近鉄の各系統で運用されるようになりました。
 一方九条京阪に配置されていた66686669号車は、11年3月のダイヤ改正で梅津京阪に転属しました。因みにこの時入れ替わるように、京都市バス初のノンステップバスである64196420号車が梅津京阪から九条京阪に転属しています。梅津京阪転属後は101259号系統など単区間系統を中心に運用されています。2014年3月のダイヤ改正からは、委託先が京阪バスから西日本JRバスに変更されています。
 2017年のダイヤ改正前に3台とも廃車となりました。
 
イメージ 15
 イメージ 16
上:臨206号系統に充当される6667号車
下:臨202号系統に充当される6668号車
 
 
■終わりに…
 
 路線バスにおけるバリアフリーの先駆けとして登場したリフト付バス「ふれあい号」。その後ノンステップバスワンステップバスが登場し、車いすの乗り降りも構造がシンプルなスロープが用いられるようになりました。そして「ふれあい号」はバリアフリー車両としての役目を終えてしまいましたが、その後もお客さんを乗せて京都の街を走り続けました。市バスのバリアフリー化に貢献したことに感謝したいと思います。
 
最後までご閲覧頂きありがとうございました。