えふえふ交通のブログ

京都のバスと、鉄道と。

京都市バス 来春のダイヤ改正について①

0お久しぶりです。
更新するネタがなくて困っていると(絞り出せばありますが…)
イムリーかつビッグなニュースが飛び込んできたので
それを取り上げたいと思います。
 
平成26年3月実施の市バス新運転計画について」
http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000157704.html
 
先日交通局が来年春のダイヤ改正の概要を発表しました。
これでダイヤ改正の大まかな流れが分かりました。
まさに「攻めの経営」ですね。
保有車両台数の増加や大幅な増発運行など見どころが多いですね。
せっかくなので私なりに考察したいと思います。
結構内容にボリュームがあるので何回かに分けます。
興味のある人だけ見てください(笑)
 

 
●「洛バス」101号系統の増便
閑散期は30分ヘッドで、繁忙期は15分ヘッドで運転されてきた101号系統ですが、
この改正で年間通じて15分ヘッドに増発されます。
今春の改正で15分ヘッドでの運行期間が拡大されていたことからも分かる通り
利用客が増加しているのでしょうね。
洛バスは元々主要系統の補完的役割が強かったようにも思えますが
100号系統が今や京都市バスを代表する主要系統となっていますし
101号系統も9・205号系統の補完系統とは言えなくなってきたと感じます。
ひょっとすれば今後もさらに増発されるかもしれませんね。
しかし一つ気になるのが車両運用面です。
繁忙期の増発便は一部他営業所の応援で賄われていましたが
これが定期便化されるとなると烏丸車のみ、しかも洛バス専用車オンリーになるでしょうね。
交通局の所有台数増加分が一部これに充てられるかもしれませんが
果たしてどのような車両が充当されるか注目です。
 
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●208号系統の増発(土休日)
循環系統の中で唯一の赤字路線であった208号系統でしたが
増発という形でメスを入れられたのは意外でした。
しかし資料を見ると
梅小路公園(水族館)と 京都駅・東福寺を結ぶ系統として,
 ご利用の多い東山通方面を効率的に増便します。」とあり、
土曜日の場合、梅小路公園~京都駅~東山通~東福区間において
10時~14時台にかけて9回増便し、概ね30分間隔から15分間隔とするとのことです
すなわち梅小路公園~京都駅~東福寺(~九条車庫前)の区間便を設定するということでしょうか。
京都駅~東福寺~九条車庫前の区間便はこれまで繁忙期に増発されてきましたが
これを定期運行化すると共に梅小路公園~京都駅前間で延長するようですね。
また当該区間概ね30分間隔から15分間隔となっているということは
区間を通した循環便は現行の28分ヘッドから30分ヘッドになると思われます。
運行間隔が拡大すると捉えればマイナスな変更となりますが、
わずかな差ですし何よりこっちのほうが分かりやすいです。
全体としてもポジティブな変更ではないでしょうか。
 
●207号系統の増発
東山方面と四条界隈を結ぶ役割を担う207号系統ですか
こちらも増発対象となりました。
現時点では平日ダイヤでの増発内容しか分かりませんが、
昼間時の運行間隔を11分間隔⇒10分間隔とします。
208号系統と同様運行間隔を分かりやすくしたのが狙いとも感じられますね。
そうなると残る202号系統は…となるのですが。
ともかく東山方面と四条界隈を結ぶ系統は狭義で見ると207号系統だけですし
(広義で見ると祇園Exp.や80号系統などありますが幅広く対応しているかと言えば微妙なところ)
今後さらに重要な役割を担っていくことでしょう。
 
●205号系統(西大路通)の増発
ドル箱路線の205号系統もさらに増発となりました。
ただこちらに関してはピンポイントの増発となります。
①通勤通学対応として、平日夕刻以降に増発
金閣寺方面への観光利用に対応し, 昼間時間帯に増発
の2点となります。
①は夕方ラッシュ時から夜間にかけての増発なのでしょうか。
②は午前中に北行金閣寺・北大路BT方面)、午後に南行(京都駅前方面)の増発と思われます。
いずれにせよ西大路通側のみの増発となりますが
そうなると気になるのは車両運用面でしょうか。
①に関しては知る人ぞ知る?西賀茂担当の臨時便がありますし
金閣寺道⇒京都駅前の臨時便)
②に関してはすでに九条京阪の衣笠操車場の送り込みを兼ねて
205号系統に充当される間合い運用が設定されています。
更なる増発ともなれば間合い運用の活用だけでは済ますなくなるかもしれません。
恐らくは増発便全てを九条で賄わないと私は思います。
珍運用が登場するか楽しみですね。
 
あと忘れてはならないのが、
③「沿線の学校(立命館大学洛星中学・高校)への 通学に便利にご利用いただけるよう,
新たに馬代通経由での運行を設定します。」とあり、
西大路四条~西ノ京円町~府立体育館前~(馬代通)~立命館大学
区間便が設定されます。
要するに特205号系統の経路変更ということでしょうか。
こちらも梅津京阪の衣笠操車場の送り込みを兼ねた間合い運用ですが
運行回数もほぼ倍増(8回⇒15回:平日)となることからも
運用形態に何かしらの変化が出るかもしれませんね。
 
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●5号系統の増便
区間系統でありながらドル箱路線の5号系統ですがこちらも増発されます。
昼間時間帯は10分間隔で運行されてきましたが
少なくとも平日時間帯で7~8分間隔で運行されます。
ついに205・206号系統と肩を並べるところまで来ました…。
ただ5号系統の改正でポイントになるのは
平日・土曜・休日ダイヤでどのような違いが出るかではないでしょうか。
昨年の調査で土曜と休日での利用に違いがあると分かったようですので
昼間時間帯も含めて土曜・休日ダイヤに違いがでると思います。
増発による輸送力増強や西賀茂営業所の直営統一などによって
車両運用にも変化が出るでしょうからその点も楽しみですね。
 
●59号系統の増便
こちらは想定外の増便でした。
通勤・通学輸送と観光輸送の双方の要素を兼ね備えた系統ですが
こちらにも増発のメスが入れられました。
少なくとも平日の昼間時間帯において15分間隔⇒12分間隔に増発されます。
平日以外の運行日や、他の時間帯、さらには広沢池経由の便がどうなるかも注目ですね。
 
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とりあえず今回はここまで。